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東と西に離れ座すふたり。嗚呼どうか、世界が平和でありますように。
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こねたあげときます。

土日は敬語がオフィシャル設定だと思ってたので、タメ口聞くサディクさんをいろいろパラレル考えてたときのものです。
結構まとめた方なんですが、もうタメ口調が公式みたいなのでこのあと続く思春期のすれ違いとか、あるいは生まれ変わりネタとかは、まぁいいかーと放置してたのひきずりだしてきました。


「幼なじみのきみ」


ふぇ…ひっく

菊が泣いている!

「何してやがるフランシスー!!」
サディクはガサガサっと木陰から飛び出すとその勢いで菊の傍らにいた金髪の美青年の足に飛蹴りをくらわせた。
「うどわああぃいい!?」
菊をなだめるのに身体をまげその頭を撫でていたフランシスは、サディクの突撃に気付いて振り向いた瞬間受け止めきれずにつんのめって倒れた。

「大丈夫か菊!」
「さでぃくちゃんーさでぃくちゃんですー。」
菊はぎゅうとサディクにしがみついた。
「おう!俺が来たからもうでーじょーぶだぜ!」
「さでぃくちゃんー。」
わーん、と菊は更に声をあげて泣いた。

「もー、うるせえぞ菊。」
サディクは、菊の口を自分の胸に押さえ込むように抱きしめた。
むぐーと菊がくぐもった声をあげる。
「おいフランシス何しやがった。」
「あのね、先にごめんなさいでしょうが!おにーさんの美貌をなんだと思ってんの。」
パタパタと埃を掃うと、フランシスは呆れた顔で2人の前にしゃがみこむ
「るせ、男のくせにすり傷のひとつくらい大した事ねーだろ。だいたい女みてえな面なら、菊のがよっぽど上等じゃねーか。」
「きくは女の子じゃないですよー。」
ひっくとしゃっくりあげながら、菊が抗議の声をあげた。
「わーってらい、だから女みたいって言ったんじゃねーか。」
「あ、そっかぁ。」

うーん、微笑ましいのになんでかな、こっぱずかしいのは。
やれやれ、とフランシスは溜息をついた。

「おにーさんは、菊ちゃんがひとりでいるから声かけただけですよ。菊ちゃんはサディクにおいてかれて寂しかったんだよねー?」
よかったねぇ、とフランシスの長い指が菊の涙をぬぐうのでサディクはムッとした。
「別に、おいてったんじゃねえよ。」
「ふーん?」
「あの、あの、ふらんしすさん、さでぃくちゃんは菊のことおいてってないです。」
「ん?」
「菊が失くしたポチくん探してくれたんです。」
「おう、取り戻してきたぜ!」

意気揚々とサディクは、犬のぬいぐるみのキーホルダーをふりかざした。

ん?取り戻してきた?
首をかしげたフランシスに、サディクはベと舌をつきだした。


------ ------ ----- ------ -------

すみません、ちっちゃいこも好きなんだ

にーちゃん出したのは趣味です、好きなので。
いつか独仏かいてみたいです、ルートさん難しいけどナ。

腕白ガキ大将サディクさんが、なぜか幼稚園以来おっとり菊ちゃんの面倒みちゃってしかもなんでも言う事きいてあげちゃうとか、かわいいなぁと思うんですよ。
菊ちゃんのははじめから恋心、おっとりさんな性格とサディクさんに守られたお子さん時代も手伝っての乙女心を持った日本男児に育ちそうです。
でもサディクちゃんのははじめはおにーちゃん心なんですよ、すりこみみたいな感じで。

で、菊ちゃんは悩むんでしょうね!
大好きって子供のころは言えたのに…みたいなね!!
ああかわいいなぁ(によによw

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装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、物語がはじまる。

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